フリーランスのアルバイト事情
同業者に聞きたくてもなかなか聞けないフリーランスのアルバイト事情についてご紹介します。フリーランスとフリーターは、言葉の聞こえ方が似ていることから間違われやすく、あらぬ誤解を生んでしまうことがあります。正社員と比べるとどちらも自由度の高い働き方ですが、立場も仕事に求められることも全く異なります。フリーランスとアルバイトを掛け持ちすることには、メリットもデメリットもあるので、税金の処理方法なども含めてどのような形が望ましいかをよく考えておくことが重要です。
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フリーランスとアルバイトの違い
フリーターとフリーランスは、言葉こそ似ていますが全く異なる働き方です。フリーターは、非正規で雇用されている人のことで、フリーランスは個人で顧客から仕事を請け負う人のことです。雇用されている人は社会保険や雇用保険などの面で会社からのサポートを受けることができますが、フリーランスになるとそれらはすべて自分で備えなければなりません。フリーランスとして働く人の中には、事業が安定するまでアルバイトをしている人もいます。
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掛け持ちの良し悪し
フリーランスになってから収入が安定するまでの間、アルバイトをする人は少なくありません。掛け持ちにはメリットがたくさんありますが、デメリットもたくさんあります。掛け持ちをメリットとするかデメリットとするかは、どのようなアルバイトを選び、どの程度アルバイトに力を使うのかなど、自分自身のさじ加減にかかっています。アルバイトをするのは、フリーランスとしての生活を軌道に乗せるまでの一時的な措置であることを忘れないようにしましょう。
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確定申告のポイント
アルバイトをしながらフリーランスとして働く場合、それぞれの所得の区分が異なります。アルバイトの収入は給与所得として処理されますが、フリーランスの収入は事業所得扱いです。フリーランスとしての収入は毎年決まった時期に行われる確定申告によって税額が決定されます。アルバイトの所得は、最終的にきちんと処理されていれば会社側が行っても自分で行ってもかまいません。一定の要件を満たしていれば、フリーランスとしての所得があっても確定申告をしなくていい場合があります。