掛け持ちの良し悪し

掛け持ちの良し悪し

しっかり検討しよう

フリーランスになってから収入が安定するまでには、多くの場合時間がかかるものです。そこで気になるのがフリーランスのアルバイト事情です。ある程度事業が軌道に乗るまでアルバイトをすべきかどうか迷ったら、まずは掛け持ちの良し悪しについてじっくり考えてみることをおすすめします。

アルバイトをするなら目的を決める

せっかくフリーランスになったのに、アルバイトがメインになってしまうなら本末転倒です。そこでぜひ明確にしておきたいのがアルバイトの目的です。フリーランスもアルバイトもそれなりに自由があるので、目的を持って掛け持ち生活をしないと、フリーランスなのかフリーターなのかわからなくなってしまいます。フリーランスでやっていくと決めたならフリーランスでいることを第一に考え、アルバイトは補助的な役割にとどめておくことが大切です。気づけば何年もアルバイト生活をしていたということにならないよう、期限や目標金額を決めておくようにしましょう。

アルバイトを選ぶ

アルバイトを単なるお金を稼ぐための手段とするのもいいですが、せっかく働くならフリーランスとしての仕事にも役立つようなアルバイトを探してみましょう。アルバイトの時間がスキルアップの時間にもなれば一石二鳥です。気をつけたいのが、アルバイト先にそのまま吸収されてしまうことです。本業はフリーランスで、アルバイトは副業という意識をしっかり持っていないと、フリーランスとしての成長が止まってしまいかねません。フリーランスの仕事とは異なる業種のアルバイトをするつもりなら、出来る限り負荷の小さい仕事を選びましょう。ルーチンワークがメインなら、最初に仕事を覚えておけば後が楽になります。単純労働は時給も少なくなりがちですが、アルバイトに多くの労力を使いすぎないほうが、本業に使う力を残すことができます。忙しさに波があるようであれば、短期アルバイトと組み合わせたほうが効率的かもしれません。

掛け持ちのメリット・デメリット

掛け持ちをすると、一部の収入を安定させられるというメリットがあります。フリーランスになったばかりのころは収入がばらつきやすいので、どこかひとつでも安定収入が確保されていることは、安心感にもつながります。在宅での作業が多いフリーランスにとって、気分転換は自己コントロールのための重要な要素です。アルバイトをしていれば、在宅作業ばかりで煮詰まった頭をリフレッシュする助けにもなります。デメリットとしては、決められた時間はアルバイトに専念しなければならないことです。フリーランスの仕事のほうが責任が重いとはいえ、アルバイトの仕事にも責任を持たなければなりません。体調管理がより難しくなるのもデメリットのひとつです。大切なのは、アルバイトとフリーランスの仕事のバランスを見誤らないことです。